鳥としてのトラツグミ、など

「鯖はさば」鵺解、補遺ページの(便宜上)1章め。
「鵺と蘭奢待─怪異譚の系譜─」の冒頭に

トラツグミは)オニツグミという呼び名もある。これも意味深長である。知られるように、鬼とは古代「姿の見えない魂」を指す言葉だった

という記述がありますが。


オニ、イヌ、カラスなどといった名称が、動植物の名前につく時は、
亜種、とか、類似種、とか、大型種、外来種、などなど、
大ザッパにいえば「ニセモノ」を意味しているのです。
(イヌビエとかイヌゴマとかカラスザンショウとか…)


や、まがいものって解釈もいいですね〜〜(無責任きわまれり)
オニツグミという呼び名は、ストレートに解釈して「ふつうのツグミより大きいツグミ」でいいんでしょう。


トラツグミがどんな鳥かは、以下をクリック。
BIRDERの鳥くん野鳥図鑑
※上記リンクは2008年8月31日以降閲覧できないかもしれません。トラツグミの画像はウィキその他でたくさんみれます。


オニツグミという呼称は、江戸時代に「大型」のツグミとゆう意で用いられたらしい。
(宮崎の野鳥 俗名考より)
つまり、そのころにはもう、たんなる鳥だってけっこう知られていたわけです。
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みやざきの自然
からキーワード「ツグミ」でサイト内検索してみてください。


他には、台湾語で虎鶇を「鬼鶇」というらしいので、舶来由来の名前ということも、有り得るかも。でも、発音わからないや。詳しい方いらしたら、ぜひご教示ください。


和名にオニツグミ とつく鳥は、実際には、南米にいます。コスタリカとかでみれるらしい。
キュウカンチョウっぽいツグミみたいな、でもツグミらしいイケメンな鳥くんでした。
World Birds Photo Gallery 鳥遍路写真館 より 写真撮影:谷 英雄


ウィキペディアでみたら、この南米オニツグミのほうが、アジアのトラツグミZoothera daumaよりもちょっとだけ普通のツグミに近い仲間みたいです。
生き物の分布って、不思議。