2008.2/19-3/9 モノノ怪 美術・設定画展

(グッズ等早耳情報は皆無です。すまんす)
昨年のパネル展に引き続き、秋葉原UDXの展示をみてきました。前回はまさにパネル展だったのですが、今回はお題のとおり、美術パネルと設定用・DVDジャケット用原画が半々の展示でした。
詳細は別ページ(そのうち)に。ここでは気づいたことを。


前回の感想で余計な文句を垂れましたが、撤回します。ギャラリーでの展示は場所と来客層を読んで考え抜かれた内容だと思いました。今回との比較でよく分かりました。
そして今度の展示も、作り手の意図があたたかくさえ伝わるような内容です。


「座敷童子」からは壁画(屏風)の2枚一双が。身重の女が描かれている方です。「海坊主」からはクリムト風壁画を中心に据えた、下から上まで船内を一望できる画。それから、アップでは目にする機会のない、普通の帆掛け舟(そらりす?)のイメージボード、他。
「のっぺらぼう」からは、お蝶の心象と、敦盛との語らいが強烈に想起される梅林、そして薬売りが筒状にお札を展開するシーンの梅林。
「鵺」からは背景3点。DVDの設定集にも収録されていますが、渡殿の長押?に籠目紋*1の魔除け(釘隠し)が描かれていたのは今回初めて気づきました。
「化猫」からは6点のイメージ画。ピカソ風の組み合わせ壁画を見ていて、“耳”のイメージにだけ「ミミ」の書き込みが無いことに(これまたようやく)気づきました。カタカナでミミは読みにくいからだろうな。また看板などの横書きの日本語はすべて右→左で書かれていました。左→右で書かれていたのは序の幕の最初でちらっと出てくるホームの駅名だけ。ウキ〜〜〜ッ
これらのパネルは去年展示にあったものです。絞り込むのも大変だったろうな。見るほうもどれも見たいんですが。(笑)


DVDの原画(線画)は見ごたえありました。敦盛なんかも動き出しそうなんだけど、いちばん生き生きみえたのは「化猫」です。登場キャラがシートに座っている、左半分の200%拡大版で、チヨもめっさかわいいが、耳を塞ぐハルの表情がこれまたいい。鵺のおじゃる衆も貴重なのだが、彼らだけコピーだった…。
ジャケットのカラーポスターは「化猫」DVD初回特典についてきましたが、大きい版のポスターも欲しくなります。昔、カラーコピーでA2版のエンタープライズを三千円で作ってもらった事があったっけ…


この文章を書きながら、パネルが本編のどの場面に当たるか見直していたら、座敷童子で号泣している自分が。何度見てもこーなんだな。結局は海坊主除いてぜんぶ見返す羽目になりました。シーンを思い出しながら画をみるのもいいですよ。


2/27追記。エヘクト三昧の原画について。
本編の見すぎ等で、当日の記事にする余力がなくなり、感想からすっかり抜け落ちてしまいました。もう一度見れるとたかをくくってたら、なくなってたよ…(泣)ので、プチメモレポ。
ニュータイプ何月号か、私は初見ですが、DEEP BLUE SEAのエヘクトを扱った回の原画とプリントアウトは橋本さんの職人気質がみえるようでなんとも味わい深く奥深くよかった。「石燕や北斎が(エヘクトの)教本」となった、というコメントも、その言葉どおり?の色男薬売りも、エヘクトが加わる前後の見比べができたのも本当に良かったです。

*1:六芒星、ヘキサグラム。いわゆる“ダビデの星