ヤンガン増刊

買いました。ポスターブック、いいです。
はしもとさん画、の。久々の“あの二人”にうっとり…。
しかし時間おいて気を落ち着けて、各作家さんの画をじっくりみるほどに、
これまた、うっとり…。
各話に絡めた題材も味わい深く、季節感もほのかに匂ってきます。カレンダー企画も、ひょっとしてあったのかな。
どの画も眺め甲斐があります。描き手の解釈っぷりが面白かったので、思ったことをちょっと書き留めてみました。


岡崎先生のは歌舞伎野郎。単体でぐわっっ、とくる迫力。
まず左肘のハイライトがすっと眼に飛び込み、脇下のチラリズムに悩殺される間もなくぶっとい腕からウナジの稜線、纏めた髪に刺さる碧玉の簪へ、と視線が動く。すると、ちんこい顔の奥からギロリとこちらを睨むガラス玉の瞳に気づいてアセる、と。
林田先生の薬売りは手が妖怪チック。ノーマル薬売りが秘めるパワーは絵に表しづらいけど、グサッと刺されそうな爪からほとばしってくる。
一緒に描き込まれてる髑髏もリアル系、なのに積もった雪と不敵な面構えの男(の子)のおかげで清々しい位。朱を使っていなくても実尊寺の彩りが想像できるんですよね。
ヤエコ先生のはフェレットが2匹戯れ…いや\(^^;)観月観楓の風景、木立のハイパーの髪が、背景に溶け込んでなんとも儚げ。満月のような円の中から、なにげに傘とThe 童子が覗いています。
取り巻く地の黒も流紋を描いていて、夜空なんだけど水鏡のような…童子もまるで覗き込んでるようでもあるし…
荒川先生のはレアなモノクロで一見ポンチ絵風。帯の柄から生え出たような蔦柄と桔梗が、画面半分がっつり描かれて皮膚の上のタトゥーみたいでぞわぞわ来る。
強調された衿と見事な“への字口“はいかにも荒川キャラらしい。
個人的フェイバーはヤナ先生の宙に浮かぶ仙人風の薬売り(薬狐仙人とでも呼びたい)繊細な線に縁取られた花々が綺麗…
薬売りはみんな美人さんだ!狐面人気。
ちなみに背表紙もイイっす♪薬売りのどアップ♪