ダミヤが可哀相だと思う人のために


彼が死なないエンドをひねり出しました


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 シュナンと手に手をとりあうセイミヤ。
 幸福そうなふたりの背中をじっと見つめていたダミヤは、聖なる山々に目を転じながらふともらした。
『…私は国を…この国を守りたかった。何ら恥じることはない。聖なるものを謀ったつもりもない』
 その呟きにこたえるかのように、風にのってどこからか、男のささやくような声が聞こえた…
『そうさ、これがアンタの守ってきたものだ。よっく見るがいいさ…』


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