ベールをぬいだ小林かいち

 今年(2008年)2月、謎のヴェールに包まれていた大正の抒情版画家、小林かいちのプロフィールが明らかになりました。
keyword:小林かいち
 私は5月に雑誌で知りました(遅っ!)あれから半年。今更ながら、ネットでみれる小林かいち関連記事をまとめてみました。ファンならずとも、ご存じの方は多いと思うけど。。。銀花めっさ検索ひっかかるし。ま、マイアーカイブということで。
 過去の作品展を中心に、なるべく画像が見れる記事を、とはいえαブロガー様の記事は多すぎるので外してます。展覧会名などで検索かけてみて下さい。ぶっちゃけきりないかいちクオリティ。回顧展が待たれます。あとは誰が音頭をとるかたぶn
 後半では、ユルいくくりで似た感じのアートを集めてみました。実はそっちがメインだったり…?


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【お詫び】
「リンクあり」の情報は、このエントリが掲載された時点で確認しています。会場名などをクリックして掲載ページに飛べますが、閲覧できない可能性もあります。
「HP」に貼ってあるリンクは、そのページを有するサイトのトップへ飛んじゃいます。お気をつけて。サーバ移動等でリンク切れのときにご活用ください。
リンク先に飛べない/リンクの貼ってない情報は、当方の非力の致す所。ご不便をおかけしますが、自力でぐぐってみてください。ここはひとつ、百科辞典アートだと大きくとらえましょう。寄り道しほうだいです。思いがけない出会いが待っているかもしれませんよ。そしていいものを見つけたらぜひ教えてください。



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 最近の過去展をめぐル記事

  • フィリップ・バロス・コレクション 絵はがき芸術の世界展

   1992 渋谷松涛美術館、7.29〜8.23 横浜そごう美術館 他?巡回

  • 大正イマジュリィの6人展〜非水・夢二・華宵・六郎・かいち・北烏〜

   2004.10.16〜12.12 高畠華宵大正ロマン館(愛媛県東温市下林)

   2004〜2005 巡回展
      10.5〜12.12 東京 逓信総合博物館(現 ていぱーく)

     '05.1.2〜2.20 名古屋 ボストン美術館オープンギャラリーHPにて過去展の掲載あり)

      4.9〜5.15 広島 呉市立美術館HPにて過去展の掲載あり)

      5.27〜7.24 京都 細見美術館

   2005.7.21〜9.2 小杉放菴記念日光美術館HPに過去展のリンクあり)
   関連記事:下野新聞社主催 イベント情報バックナンバーより

   2007.5.25〜29 東京古書会館 2階ギャラリー(アンダーグラウンド・ブックカフェ

   2007.9.11〜17 池袋三越7階催事場

   2007〜2008 第一期 '07.12.10〜22 第二期 '08.1.7〜26
      京都精華大学情報館3Fスペース「tatami」HPに過去展のリンクあり)

   −大正ロマンから昭和モダンへ、花開く絵葉書・絵封筒の美−
   2008.1.3〜31 東京 竹久夢二美術館(HPに過去展のリンクあり)

   2008.6.1〜8.31 伊香保 保科美術館(群馬県渋川市伊香保)
   (HPにて、特別展示終了後も常設展示あり



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 プロフィールをめぐル記事

   ※大正イマジュリィ学会については高畠華宵大正ロマン館にて

トップ>文化>アート(ページ下部から過去のトピックへ>2008年1月10日)

トップ>アート>美・博ピックアップ(ページ下部のバックナンバーから>2008/2/13)




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 出版物をめぐル記事(年代順不同)


甦る小林かいち―都モダンの絵封筒

甦る小林かいち―都モダンの絵封筒



小林かいちの世界―まぼろしの京都アール・デコ

小林かいちの世界―まぼろしの京都アール・デコ



アンティーク絵はがきの誘惑 (産経新聞社の本)

アンティーク絵はがきの誘惑 (産経新聞社の本)



ニッポンのろまん絵葉書―大正浪漫の世界

ニッポンのろまん絵葉書―大正浪漫の世界



版画芸術 135 知られざる木版画絵師
出版社/メーカー: 阿部出版
発売日: 2007/03



彷書月刊 特集■大正抒情イマジュリィのデザイン・シーン
トップ彷書月刊を読む>2005年の彷書月刊へ(10月25日発行 10・11月合併号)


小学館 ファッション誌『Domani(ドマーニ)』
2008年1月号の付録カレンダー「京都・謎の絵葉書作家 小林かいちのぽち暦」他、掲載記事あり


季刊「銀花」第百五十四号
  文化出版局トップ>銀花>(一覧)
  (銀花壇からのバックナンバー閲覧は工夫してみてください)




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 大正化猫のモチーフをめぐル記事

言わずと知れた女性ファッションシーンの巨匠。
かいちと直接的な関連はないけど、OP後期や電車内に描かれている、猫と少女のシルエットの秘密めいた雰囲気は、彼のシルエット絵などで味わえると思う。


中原淳一HP


JUNICHIシルエット絵本
  

昭和初期から活躍していた画家。「凝視」「目」と題される猫の版画を数多く作った。特に、簡素で強烈な猫の眼の表現と、首と胴体の描写を意図的に変えたデザインはかなり『化猫』っぽい(http://www4.ocn.ne.jp/%7es.k.muse/福島県やないづ町立 斎藤清美術館で販売されているカタログに出ているらしい)。ただし彼が猫を飼って以後の作風だから、大正レトロのくくりからはかなり離れる。


 <斎藤清 関連記事>

  南アルプス市立春仙美術館 履歴紹介>企画展>「巨匠が描く心の詩 斎藤清 版画展−福島県立美術館蔵品による−」

  猫三昧ドットコムのギャラリー「猫芸術」絵画コーナーから 「斎藤清の猫」

  秋山画廊 斎藤清特集ページにて

  神奈川県立近代美術館 鎌倉別館 過去の展覧会>「生誕100年 斎藤清・墨画展−木版の作家とともに−」

さらに時代は下がるけども、黒猫(マニフィークという名前らしい、ほっそりした頭デッカチなほう)のデザインに、シルエット猫の雰囲気がより出ていると思ったので。

エキサイトブックス記事「乙女のひ・み・つ〜より 夢二、淳一、内藤ルネ〜少女デザインの変遷
刈谷市美術館「内藤ルネ展“ロマンティック”よ、永遠に」より※黒猫がいます
宇山あゆみさんのブログ(こちらに「マニフィーク」の名前がみれたのでお借りしました。)



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 同時代人・似た感ジの作風をめぐル記事

かいちより一回り年上の、稀代(奇態?)のジャーナリスト、毒舌家。明治期に月刊誌「絵葉書世界」を編集、出版。(絵は描いてない)
画題はさまざま、カラフルでお洒落。関わった作家は多数、未特定が多いが、夢二はいるらしい。かいちは流石になさそう。


 <宮武外骨 関連記事>
  伊丹市立美術館 平成19年度展覧会「外骨−稀代のジャーナリスト」

  無明舎出版HP>『常設んだんだ展』より 宮武外骨 絵葉書コレクション

  • カイ(ケイ)・ニールセン

  『太陽の東 月の西』East o' the Sun, West o' the Moon の挿絵 At Rest in the Dark Wood で知られる絵が、かいちの泣く女に似ているとのこと。
  Artsy Crafsy:ニールセン、ビアズリーほかファンタジーイラストポスター販売のサイトで見れます。

  • エルテ

   アール・デコ、アート・ポスター販売のアール・アートグッズ:エルテの作品ポスター

   ヴァーチャル絵画館のページ。ポスター販売がアール・アート様なのです。

  • バルビエ

   芸術広場HPより『ジョルジュ・バルビエ画集/永遠のエレガンスを求めて』


<その他>
顔を描かない作風つながりでは、ミレーやキリコ、マグリット等の名前をあげられるだろう。
ワタシ的にはこのコ達が図像的にいちばん近いと思う。

  • サンボンネット・スー

   生活総合情報サイトAll About(オールアバウト)より
  「パッチワーク界の永遠のアイドル サンボンネット・スー誕生の秘密」




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お疲れさまでした!