十組盤

少し前に「大琳派展」が行われた国立博物館
過去記事にもありますが、平成館での展示とあわせて本館のほうでも、特別展の延長のような琳派の絵画を展示してあってありがたく拝覧してきました。
平面の展示物が多い中、香道具の「十組盤」が、小さいながら際立った量感があり面白かったです。


写真は
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「作品名称」に 十組盤 と入れて、検索すると見れます。


解説パネルによると
「江戸時代 19世紀 香道志乃流の十種香に用いる盤や立物を一組にしたもの」
とあり、私が見たときは、


相撲香
鷹狩香
舞楽
蹴鞠香


の4点が並んでいました。


香道香道具については、拙サイト「味噌〜」でも素材をお借りしている
綺陽会(綺陽堂)さんの
HOME>御遊之頁(雅なお遊び)
で やさしく解説されています。


やはり、香をひとつ聞き当てると、一コマ動かす…とかルールがあるのでしょうが、驚いたのはリアルな造型の駒ひとつひとつ。
これはまさに現代のジオラマを思わせます。
ほんとに、ジオラマとか兼ねてなかったんでしょうかね。根付などもスーパーリアルを追求してそうなわりに、それ自体を飾って遊ぶというのは聞いたことがない。
お雛様が上から下まで浸透していたから、人形を飾る遊びは女性のものだという意識があったりして。や判りませんが、興味あるところです。