歌舞伎のびっくり

去年の11月にこんな記事をあげましたが、先日、本屋に行ったらなんと新刊(姉妹刊?)が。
歌舞伎のかわいい衣裳図鑑 (実用単行本)歌舞伎のびっくり満喫図鑑 (実用単行本)←こちら。
さっそく拝見。

歌舞伎のびっくり満喫図鑑 (実用単行本)

歌舞伎のびっくり満喫図鑑 (実用単行本)

著者も同じ(おなじみの)君野倫子&染五郎。扱うはもちろん、衣裳に道具に劇場トリビア。今回はさらに裏方さんの舞台づくりにも触れて、歌舞伎を「満喫」するための一歩踏み込んだ内容です。ページにちりばめられたアクセント的な倫コメ、新たに加わった染コメ、裏方さんコメからは熱意がひしひしと伝わってきます。
では「びっくり満喫」から、面白いなぁと思った記事をつまみ書き。
常盤御前」(P10)…の、つけている前ざし(前髪のかんざし)が、お姫さまかんざし。垂髪?に前ざしが、歌舞伎や狂言常盤御前なんですね。武家若い女性ということ?
「切られ与三」(P15)…の役者さん、白粉塗った身体にさらに「傷あと」を描きこんであります。いや成程びっくり。なんでも、全身に34もの傷がある男だそうですが、綱帯はしめてません(笑)。こんな役柄もあるんですね〜。
「かさねの襦袢」(P56〜57)…紅葉を散らした襦袢を、ヒロインかさねが斬られたさまに見立てています。これ…写真でも感動です、舞台で見たらさぞ迫力、綺麗だろうな…いいなぁ…。