謝罪とお詫び

4月25日付の記事に誤りがありました。
深くお詫び申し上げます。


モノノ怪「のっぺらぼう」に、「白い象」は出てきません。


なお該当記事は、間違いである旨を明示し、サイト内の全リンクを切ったうえで、反省のためのちのちまで晒しておきます(つまりあのままにしておきます)。
記事をお読みくださいました皆様、ほんとうにごめんなさい。混乱してしまった方もいるかもしれません。この記事による影響が今後のサイトへの不信感につながってしまうと考えると、残念でなりません。あきれられてもそれですめばまだしも、不快にさせたかと思うと情けなくなります。いい加減な記事を書いてしまい、猛烈に反省しています。
申しわけありませんでした。


※いつ気づいたか?
ほんとうについさっき、しかも仕事中に、ハッと思い出しました。目の前がまっしろになりました…。
青いゾウさんの色を、かんちがいした、完全なるまちがいです。何か別の意図があるとか、引っかけとか、ハッタリなどではありません。


本当に、もうしわけありませんでした。なお文章をまるごと残す理由は、拙サイトの主な目的と果たす責任にかんがみ、誤りである事を明示して記事自体を残すほうが、私自身の反省にもなり、読み手の利益にもなると考えるからです。


この件についてご意見は
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までよろしくお願いします。

かいち関連、書籍追加

あとで追加用、覚書。

大正・昭和の乙女デザイン―ロマンチック絵はがき

大正・昭和の乙女デザイン―ロマンチック絵はがき

書店でチラ見してきただけなので、おおっ!という図版は見なかったけど、欲しくなる可愛さ。うーん、似た雰囲気の書籍はたくさんあるし、夢二、かいち他、沢山の作家作品を扱っていますが、コレクター要素が強いかは、詳しくないからわからん。でも私はあとで買うと思う。少なくともアマゾンのイメージレビュー以上には絶対可愛いです。

5/29サイトにコメントくださった方へ

拙サイトご訪問いただき、書いた当人も手のつけようがない解を読んでくださったうえ、長い間待ち望んでいた質問をしてくださって、ありがとうございます!!!


私がモノノ怪にハマったのは、のっぺらからです。そのため、ファンはさんざん「怪・化猫」について語りつくした「あと」でした。2をはじめ、過去ログをあさるのは大変すぎました。背景ネタだけで死にそうです。で、今まで意図的にばっさり切って、見ないように触れないように(笑)


そんなわけで、坂井化猫解はまだ?ありません。もし、どこかでネタ見つけたらぜひください(おい)


正直、私は珠生さんの気持ちがよくわからないのです。境遇に涙するのとはまた別にです。でも、座敷童子の解釈を書き直したときに、ひとつだけ、はっきりしました。なにかを守ろうと決めたとき、人は限りなく強くなる、生き方さえ変えうる、ということです。ありきたりな回答ですが…

ホワイト・エレファント

むりやりのっぺらぼうネタ。むりやりすぎてまちがっていました。これを書いたとき、私は「のっぺらぼう」に出てきたゾウさんの色を、白と勘違いしていました。(正しくは、青)


白い象=「ホワイト・エレファント」の、英語(正確には米語)慣用句ウンチクです。ある意味、どこかでさんざん既出かとは思われますが。。。



ウィクショナリー日本語版によると
white elephant とは
「白象。アルビノの象。 (イディオム)もてあます褒賞。無用の長物。」
とあります。

中世のシャムにおいて、国王が気に入らない臣下に褒美として聖獣とされる白象を下賜し、その家臣が、象を働かせるわけにもいかず、世話に費用がかかり、大変困窮したという故事(伝説?)より。

http://ja.wiktionary.org/wiki/white_elephant



ウィキペディアだと、もう少し詳しい。


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BD%E8%B1%A1_(%E5%8B%95%E7%89%A9)

(米メジャーリーグチーム)オークランド・アスレチックスのシンボルマークである。

ここで、なぜかMLB。じつは、この一文が、今回のまとめに貢献しております。


私、今はIL*1の二次小説を書くつもりで*2現在、情報集めしています。今はおもに剣術とM&Aとスポーツビジネスに関する一般書を読んでいます。で偶然この「白象マーク」ネタにたどりつきました。

1905年のワールドシリーズで対戦したニューヨーク・ジャイアンツ(当時)の監督ジョン・マグローが、新興ア・リーグのアスレチックスのことを「白い象のような意味のない存在(白象には「無用の長物」という意味がある)」とさげすんだことにちなんで、自嘲をこめてマスコットとしたもの。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%83%AC%E3%83%81%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9#.E7.99.BD.E3.81.84.E8.B1.A1




うーん、白い象か。。。
薬売りが乗っかっていた、逆さまの白いゾウが目に浮かびます。
アスレチックスはけなされたのね。じゃ、ごく一般にいう「ホワイト・エレファント」て、どんなかんじ?
もちろん知りません。上掲のウィキ記事もあとで引いたものです。ともかく、ヒットしたページから大体わかりました。たとえばこちら。



桑原政則オンラインより

「white elephant(白象)とは?」
象はタイでは、日常生活ばかりでなく、戦争に欠いてはならない重要なもので、勝敗の分かれ目は象部隊の活用如何にありました。また、象は王様が乗るので、高貴な動物とされていました。
象のなかでも、とくに白象は王者の象徴で、神聖視されています。白象には偉大な王の霊が宿るとされているからです。
白象は、他の象(チャーン)と区別して、プアックと特別の名前でよばれています。また「白象勲章」という勲章もあります。

http://www.aoikuma.com/welephant.htm



英語勉強系サイトのワンダーランド eigo★21
「気まぐれ英語慣用句 色を使う慣用句(12)」より

 a white elephant 「無用の長物, 維持費がかかって持て余すもの」

白い象はタイやラオスでは崇拝の対象で
両国の国旗にはかつて白象が描かれていました。
(省略)
white elephant はタイの王が白い象の中でも
例えば見た目が悪いなどあまり価値のないものを
敵への贈り物として献上したことに起源があります。

http://www.eigo21.com/



関連ないけど、同ページにはこんな慣用句も…。

see pink elephants 「酔っ払って幻覚が見える」
直訳: ピンク色の象を見る
かつては酔っ払って見える幻覚を pink giraffe 「ピンクのキリン」と言ったようです。

話を戻すと。タイといえば「王様と私」。上手な外交政策により、ヨーロッパの植民地化をまぬがれ近代化をはかった国だそう。米英どっちの影響が強いかわからんけど、タイの慣習が米語のイディオムに残った経緯にも興味がわきますな。
ようするに、少なくとも近代以降、白いゾウは領土平定の象徴で、(総司令官としての)王様が乗って最前線で突撃した、じゃないわけです。もし、あきらかに他ゾウより強い(ナルニアアスラン的な)白ゾウの伝説でもあれば、話は別だったかもしれません。
それにしても、政治のかけひきなんて、似たような話に落ちちゃいますねぇ。。。



気を取り直して。多言語辞書http://eudict.com/によると
ホワイト・エレファントの日本語訳は


「有難迷惑」 ………。


http://eudict.com/?lang=engjpk&word=white+elephant&go=Search


☆ ☆ ☆


さて。のっぺらの白いゾウさんですが。普賢菩薩の暗喩(あるいは留守絵的表現?)や、象が逆さまで嘘、といった解釈を柱にして、さらに付け加えるに、


「有難迷惑」
「無用の長物」
「見かけ倒し」


……などと身もフタもない意味をフカしてみれば、あらふしぎ、薬売りのスカしっぷりがさらに壮大さを増す…気がしないでもないかもしれません。よ。



わけのわからないエントリを、最後までお読みいただいてありがとうございました。
そんな奇特なかたのために、拙文の最後は、文豪の描く白い象の景色を眺めて終わらせていただきましょう。まちがいなく気分が一新されます。


ghostbuster's book web.より 翻訳:ヘミングウェイ『白い象のような山並み』
http://f59.aaa.livedoor.jp/~walkinon/
拝借いたしました。

───もしわたしが何かを白い象みたいだ、って言っても、気に入ってくれる?


 

*1:アニメ「疾風!アイアンリーガー

*2:小説自体は若いころに完結しているのですが、最近読み返して、なんかむらむらと書き直したくなりました。あくまで「つもり」だけで、今のところはモノノ怪の解釈でやってきた勉強の延長みたいな感じです

ホワイト・エレファント

むりやりのっぺらぼうネタ。白い象=「ホワイト・エレファント」の、英語(正確には米語)慣用句ウンチクです。ある意味、どこかでさんざん既出かとは思われますが。。。


「ホワイト・エレファント」とは、英語圏(少なくともアメリカ圏)では、義務教育レベルで広く知れわたる慣用句のようです。


例によって、引用リンクをたくさん借りていますが、まずは通して読んでみてください。

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